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2026.06.11
アーティスト解説フジロック2026年出演!グラミー賞ノミネートのハードコアバンド「TURNSTILE」の人気の秘密に迫る
目次
大自然に囲まれた新潟県・苗場スキー場で開催される、日本最大級の野外音楽フェスティバル「FUJI ROCK FESTIVAL ’26(フジロック)」。
今年も世界中から超豪華なアーティストたちが集結しますが、その中でも「今年のフジロックで最も熱く、最も危険で、そして最もハッピーな景色を作ってくれる」と世界中の音楽マニアが確信しているバンドがいます。
それが、アメリカ・ボルチモア出身のハードコア・バンド、TURNSTILE(ターンスタイル)です。
「ハードコア?なんだか名前からして怖そうだし、耳が痛くなりそうな音楽だな……」と身構えてしまったあなた。その直感は半分正しく、半分は心地よく裏切られることになります。
確かに彼らが属する「ハードコア・パンク」というジャンルは、激しいドラムに歪んだギター、そして叫ぶようなボーカルが特徴の、いわば音楽界の「激辛スパイス」のような存在です。
しかし、TURNSTILEが鳴らす音は、その激辛スープの中に誰もが病みつきになる「極上の旨味と甘み」が絶妙にブレンドされているのです。
彼らの出演が決まったフジロック2026のステージでは、コアなロックファンだけでなく、普段はポップスやヒップホップを聴いているライトなリスナーまでが一緒になって踊り狂う、奇跡的な光景が繰り広げられるはずです。
今回は、海外メディア『Rolling Stone Japan』に掲載されたインタビューの確かな根拠を交えながら、彼らがなぜこれほどまでに世界中で愛され、音楽の歴史を塗り替えているのか、その人気の秘密に迫っていきましょう。
TURNSTILEの凄さを語る上で、絶対に避けては通れない金字塔があります。それが、世界最高峰の音楽賞である「グラミー賞」における、前代未聞の歴史的快挙です。
なんと彼らは、同一年に「ロック部門」「オルタナティブ部門」「メタル部門」という、異なる3つのジャンルのすべてにおいてノミネートされるという、史上初のアクトとなりました。
音楽に詳しくない方のために、これがどれほど異常な事態なのかを別のものに例えてみましょう。
これは、一人の料理人が作った同じコース料理が、同時に「最高級フレンチ」「極上中華」「極み和食」の3つの異なる専門誌で同時に満点を獲得して賞を総なめにするようなものです。
普通、音楽業界では「このバンドはロック」「このバンドはメタル」というように、棚分けされて境界線が引かれるのが当たり前でした。
しかし、TURNSTILEはその頑丈な壁を、自らの圧倒的なセンスで粉々に破壊してしまいました。
彼らの音楽には、メタル特有のズッシリとした重低音もあれば、オルタナティブ・ロックの洗練されたお洒落な雰囲気もあり、ポップスのキャッチーさも同居しています。
ジャンルという狭い箱に閉じこもるのをやめ、あらゆる音楽の美味しいところを全部混ぜ合わせた結果、グラミー賞という権威ある場さえも「おいおい、このバンドはすべてのジャンルにおいて最高峰だ!」と認めざるを得なくなったわけです。
これこそが、彼らが単なる激しいバンドではなく、世界の音楽シーンの「主役」へと躍り出た最大の根拠なのです。
では、そんな彼らの音楽の中身を少し覗いてみましょう。彼らの世界観を象徴する楽曲として、グラミー賞ノミネートや大絶賛を浴びた名曲『Never Enough』があります。
激しいギターの音が炸裂するこの曲ですが、その歌詞の裏には、驚くほど繊細で人間味に溢れた「祈り」のような感情が込められています。
『Rolling Stone Japan』のインタビューの中で、メンバーはこの楽曲のテーマについて非常に深い告白をしています。
曲のタイトルである『Never Enough(決して十分ではない)』という言葉が示すのは、私たちが生きる上で誰もが直面する、ある「切ないパターン」についてです。
彼らはこう語っています。「愛がいつも足りないと感じてしまうこと、あるいは、持続的な影響を残せていないように感じること。何かを追い求め、手を伸ばし続ける感覚。そうしたパターンに囚われると、そこから抜け出すのは本当に難しい」と。
さらにインタビューでは、「自分自身がそう感じることもあれば、誰かに必死に手を伸ばしても、相手には届いていないと感じることもある」という、痛烈なまでの人間関係の葛藤についても触れられています。
一見すると、ステージで大暴れしている無敵のロックスターに見える彼らですが、その心の中には、私たち一般人と何ら変わらない「自分の想いが相手に届かない寂しさ」や「いくら頑張っても満たされない孤独」があるのです。
ただ激しい音でスッキリさせるだけでなく、聴き手の心の一番柔らかい部分に「僕も同じだよ」と優しく触れてくれる。
この激しさの裏にある繊細な人間味こそが、世界中のリスナーが彼らの音楽に涙し、熱狂的に支持してしまう本当の理由なのです。
一般的なイメージとして、激しいハードコアやメタルのライブというと、「ちょっと怖そうなお兄さんたちが押し合いへし合いをしていて、近づくと怪我をしそう」という、少し排他的な印象を持たれがちです。
実際、そうしたスリリングな空間を愛する文化もあるのですが、TURNSTILEのライブはそこが決定的に違います。彼らのライブは、海外の評論家やファンから「最高にハッピーな暴動」と評されているのです。
彼らのライブ会場では、客席の最前線で激しく飛び跳ねる人もいれば、後ろの方でリズムに乗りながら笑顔でビールを飲んでいる人もいます。さらには、カラフルでお洒落なファッションに身を包んだ若い女性や、親に連れられた小さな子供までが一緒になって笑顔で音楽を楽しんでいます。
なぜ、これほどまでに激しい音楽なのに、会場がハッピーな空気に包まれるのでしょうか。
それは、彼らの音楽の根底に「徹底的な包容力」があるからです。
先ほどの『Never Enough』の歌詞の背景にも通じますが、彼らは「弱者」や「孤独を感じている人」を絶対に置き去りにしません。
ステージの上のメンバー自身が誰よりも楽しそうに、踊るように演奏し、「ここは君がどんな人間であっても、どんな表現をしても許される場所なんだよ」という圧倒的な解放感を放ちます。
激しい音の塊が降ってくるのに、なぜか心が救われて元気になっていく。
これまでのハードコアの「怖さ」を「解放感」へと見事に翻訳し直したこと。これこそが、彼らがジャンルの壁を超えて愛される最大の秘密なのです。
フジロック2026に出演するTURNSTILE。彼らの音楽は、グラミー賞3部門ノミネートという確かな実績に裏打ちされた、現在の世界で最も新しく、最も自由なロックの形です。
名曲『Never Enough』で歌われるような、人間らしい葛藤や愛を求める切ない感情が、苗場の雄大な自然の空気と混ざり合い、爆音として響き渡る瞬間。
それは単なる激しいギグを超えて、その場にいる全員の心が一つになる、人生観が変わるようなフェス体験になるに違いありません。
「激しい音楽はちょっと……」と敬遠していた方にこそ、ぜひ彼らのステージに足を運んで、あるいは音源を聴いてみてほしいと思います。
TURNSTILEが仕掛ける「最高にハッピーな暴動」の魔法にかかれば、あなたの音楽の世界は、もっと自由で、もっと素晴らしいものに変わるはずです。
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