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JO1、ME:I、HANAなど、なぜ現代はオーディション番組が流行っているの?

目次
- はじめに:テレビを付ければ、そこには「夢を追う若者」がいる
- なぜ私たちはこれほどまでに「オーディション」に熱狂するのか?
- 単なる「視聴者」ではない、「プロデューサー」としての当事者意識
- SNS時代の追い風:推し活は「共有」することで完成する
- 音楽業界の常識が変わった?プロへの階段の登り方
- まとめ:私たちがオーディション番組に求めるもの
最近、YouTubeの急上昇ランキングやSNSのトレンドワードを見ていると、必ずと言っていいほど「練習生」や「デビュー決定」といった言葉を目にしませんか?かつて、日本のオーディション番組といえば『ASAYAN』のような伝説的な番組がありましたが、今、その熱狂は当時を上回るほどの勢いで私たちの生活に浸透しています。
JO1(ジェイオーワン)を生み出した『PRODUCE 101 JAPAN』を皮切りに、ガールズグループとして鮮烈なデビューを飾ったME:I(ミーアイ)、そしてHANAなど、オーディション番組出身のスターたちが、現在の音楽チャートを席巻しています。
音楽にあまり詳しくない方からすれば、「なぜ、あんなに長い時間をかけて選考過程を見せるの?」「最初から完成されたプロを出せばいいのでは?」と不思議に思うかもしれません。しかし、そこには現代ならではの社会心理と、エンターテインメントの新しい形が隠されているのです。
オーディション番組がこれほどまでに流行している最大の理由は、一言で言えば「成長のプロセスを共有できるから」です。
今の視聴者は、単に歌が上手い、ダンスが完璧であるという「結果」だけを求めているわけではありません。それよりも、「どうやって上手くなったのか」「どれほどの涙を流してそのステージに立っているのか」という『物語』を欲しているのです。
昨日まで普通の学生だった若者が、厳しい練習に耐え、時には仲間と衝突し、それを乗り越えて見違えるようなパフォーマンスを披露する。この「未完成なものが完成へと近づいていく過程」は、人間の本能的な感動を呼び起こします。私たちは彼ら・彼女らの中に、自分自身の挫折や希望を投影し、まるで親戚の子どもを応援するかのような、深い感情移入をしてしまうわけです。
オーディション番組の魅力を紐解く大きなポイントは、視聴者が「プロデューサー」として参加できる仕組みです。これまでのスター誕生は、どこか遠い場所にある芸能事務所が「この人がデビューです」と決めたものを、私たちは受け取るだけでした。
しかし、今のオーディション番組は違います。
「私が応援しなければ、この子はデビューできないかもしれない」という適度なプレッシャーと責任感。これが、視聴者を単なる「観客」から「運営参加者」へと変えてしまいます。自分が選んだ子がデビューし、世界に羽ばたいていく……。この「自分が育てた」という感覚(当事者意識)は、何物にも代えがたい快感と忠誠心を生むのです。

さらに、現代のブームを語る上で欠かせないのがSNSの存在です。
オーディション番組は、放送が終わった後もSNS上で熱気が冷めません。X(旧Twitter)では番組放送中、常にトレンド入りし、ファンたちが「今のパフォーマンス見た!?」「〇〇ちゃんの表情が最高だった」と熱心に書き込みます。TikTokでは、練習生たちが踊ったダンスを真似する動画が溢れます。
これは、かつての「学校の教室で昨日のテレビの話をする」という文化が、インターネット上で数千倍、数万倍の規模に膨れ上がったようなものです。一人で見るよりも、誰かと感想を共有することで、楽しさは倍増します。SNSという土壌があったからこそ、オーディション番組はここまで巨大なムーブメントになれたと言えるでしょう。
また、音楽的な視点で見ると、プロになるための「ルート」そのものが変わったことも大きな要因です。
昔は、路上ライブで下積みをしたり、デモテープを送ったりして、運良くスカウトされるのを待つのが一般的でした。しかし、今のオーディション番組は、いわば「超高速の育成システム」です。
世界トップレベルの振付師やボーカルトレーナーから直接指導を受け、何万人という観客の視線にさらされる。番組を通じて、数ヶ月で数年分のアマチュア経験を凝縮して体験するわけです。
この「質の高いトレーニング」を視聴者が目の当たりにすることで、「この子たちは実力がある」という説得力が生まれます。音楽に詳しくない人でも、放送を通じて「歌の良し悪し」や「ダンスのキレ」を少しずつ理解していく。番組自体が、視聴者の耳と目を養う教育的な側面も持っているのです。
JO1、ME:I、HANA……。彼女たちや彼らが放つ輝きは、単なる天性の才能だけではなく、泥臭い努力と、それを支え続けたファンの想いが形になったものです。
現代社会は、答えがすぐに手に入る効率重視の時代です。そんな中で、あえて時間と手間をかけ、遠回りをしながらも夢を掴み取ろうとするオーディション番組の姿は、私たちの心に深く刺さる「人間らしさ」の象徴なのかもしれません。
もし、あなたがまだオーディション番組を一度も見たことがないのであれば、ぜひ一度、気になるグループの結成までの軌跡を覗いてみてください。そこには、ただの「アイドル」という枠には収まりきらない、情熱的なドラマが待っています。
「自分もあんな風に歌えたら……」 そんな風に思ったことはありませんか?オーディション番組を見て感動した後は、あなた自身も歌の楽しさに触れてみるチャンスかもしれません。
オーラボイスボーカルスクールでは、初心者の方からプロを目指す方まで、一人ひとりの個性を大切にしたレッスンを行っています。「歌が苦手だけど上手くなりたい」「あの曲をかっこよく歌いたい」といった、あなたの「夢」を全力でサポートします。
オーディション番組のスターたちのように、あなただけの「声」を磨いてみませんか?