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2026.01.15

コラム雑談

サブスクが主流の今、なぜ日本ではCDが売れ続けている?

目次

  1. 世界と逆行する?日本の音楽市場の「不思議」
  2. 「モノ」としての価値――CDはもはや音楽を聴くための道具ではない?
  3. 独自のファン文化が生んだ「特典」という名の魔法
  4. 世界一のレンタル文化と、日本人の根強い「所有欲」
  5. 最後に:自分の声で音楽を奏でる喜びを

世界と逆行する?日本の音楽市場の「不思議」

今の時代、音楽をどうやって聴いていますか?とお聞きすれば、多くの方が「スマホのサブスク(定額制音楽配信サービス)です」と答えるでしょう。Apple MusicやSpotifyなど、指先ひとつで世界中の何千万曲にアクセスできる利便性は、一度味わうともう戻れない魅力がありますよね。

実際に世界を見渡すと、音楽市場の主役は完全にストリーミングへと移行しました。かつての主役だったCDは、アメリカやイギリスではすでに「過去の遺物」に近い扱いを受けており、大きなレコードショップが街から消えて久しいのが現状です。

ところが、ここ日本だけは少し毛色が違います。もちろん日本でもサブスクの利用者は激増していますが、驚くべきことに、依然としてCDなどの「物理メディア」が市場の大きな割合を占め続けているのです。国際レコード産業連盟(IFPI)などのデータを見ても、日本は世界第2位の音楽市場でありながら、その売り上げの多くがCDによって支えられているという、世界でも極めて珍しい「ガラパゴス的」な進化を遂げた国なのです。

一体なぜ、私たちはデジタルで完結する時代に、あえてプラスチックのケースに入った円盤を買い続けるのでしょうか?そこには、単なる「古い習慣」だけでは片付けられない、日本独自の文化や心理が深く関わっています。

2. 「モノ」としての価値――CDはもはや音楽を聴くための道具ではない?

まず結論から言ってしまうと、現代の日本においてCDを買うという行為は、「音楽というデータを買う」ことよりも、「グッズとしての所有権を買う」という意味合いが強くなっています。

想像してみてください。好きなアーティストの新譜が出たとき、スマホの画面に表示される小さなジャケット画像を見るのと、実際に手に取れるサイズで印刷された美しいジャケットを手元に置くのとでは、満足感が全く違いますよね。棚にずらりと並んだ背表紙を眺める瞬間の、あの「自分のものになった」という感覚。これはデジタルデータでは決して味わえない、フィジカル(物理的)な喜びです。

特に日本人は、古来より「モノ」を大切にする文化を持っています。お守りや御朱印、あるいはアニメのキャラクターグッズ収集など、形のないものに価値を見出す一方で、それを「形あるもの」として手元に留めておきたいという欲求が非常に強い傾向にあります。CDは、もはや音を再生するための媒体という役割を超えて、アーティストとの繋がりを感じるための「聖遺物」のような存在になっているのかもしれません。

3. 独自のファン文化が生んだ「特典」という名の魔法

日本のCD市場がこれほどまでに強固な最大の理由として、絶対に外せないのが「特典文化」です。これを抜きにして現代の日本の音楽シーンを語ることはできません。

アイドルグループやK-POPアーティストなどのCDに代表されるように、CDには単に楽曲が収録されているだけでなく、「握手会やイベントの参加券」「オンラインサイン会の抽選シリアル」「限定のトレーディングカード」といった強力な付加価値がセットになっています。

ファンにとって、CDを買うことは「音楽を聴くこと」が目的ではなく、「推しに会うため」「推しを応援するため」の投資に変わっています。同じCDを何枚も、時には何十枚も購入する光景は海外からは驚きをもって見られることもありますが、これは日本独自の強力な「推し活」文化が、CDという媒体を媒介にして成立しているからなのです。

また、初回限定盤に付属する豪華なBlu-rayやDVD、写真集のようなブックレットも大きな魅力です。これらを一つのセットとして考えれば、CDの価格はむしろ「安い」と感じられるほど充実しています。この「パッケージとしての総合力」の高さこそが、サブスクには真似できないCDの生存戦略なのです。

4. 世界一のレンタル文化と、日本人の根強い「所有欲」

少し意外かもしれませんが、日本におけるCDの普及には「レンタルショップ」の存在も大きく寄与してきました。TSUTAYAやゲオといった店舗が全国各地にあり、安価でCDを借りてパソコンやiPodに取り込むという文化が長らく定着していましたよね。

実は、この「レンタルCD」という仕組み自体、世界的に見ると非常に珍しいものです。多くの国では著作権の関係でレンタルが制限されてきましたが、日本では独特の許諾制度によってこれが可能になりました。このレンタル文化があったおかげで、日本人は「CDを扱う」という行為に慣れ親しみ、それが結果として購入へのハードルを下げてきたという側面があります。

さらに、地方都市などでは車社会が中心であり、古い車種では依然としてCDプレーヤーが標準装備されていることも少なくありません。スマホをBluetoothで繋ぐのが面倒、あるいは設定がよく分からないという層にとっても、ディスクを差し込むだけで確実に音が鳴るCDは、今なお現役の「使いやすいプレーヤー」なのです。

5. 最後に:自分の声で音楽を奏でる喜びを

音楽を聴く方法がどんなに変わっても、私たちが音楽に感動し、心を動かされる本質は変わりません。素晴らしい楽曲を聴いていると、「自分でもこんな風に歌えたらいいな」と思うことはありませんか?

CDを手に取り、歌詞を追いながら歌う楽しさは、聴くだけの体験を何倍にも深めてくれます。もし、あなたがもっと自由に、もっと自分らしく歌いたいと感じているなら、その第一歩をプロの指導で踏み出してみるのも素敵な選択です。

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