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歌が下手な原因は『猫背』?!姿勢を正すと高音がラクに!

「一生懸命ボイストレーニングをしているのに、なかなか高音が出ない」
「カラオケで数曲歌っただけで、すぐに喉が枯れてしまう」
「自分の歌声を録音して聴いてみると、なんだか苦しそうで聞き心地が悪い」
もしあなたが今、このような悩みを抱えているとしたら、その原因は「喉」や「才能」ではないかもしれません。
実は、歌が上手く歌えない最大の原因の一つに、現代病とも言える「姿勢の悪さ」が隠れていることが多いのです。
特に、デスクワークでのパソコン作業や、暇さえあれば見てしまうスマートフォン。これらによって引き起こされる「猫背」や「スマホ首(ストレートネック)」は、歌うための身体機能を著しく低下させてしまいます。
今回は、なぜ姿勢が悪いと歌が下手になってしまうのか、その意外なメカニズムを解説するとともに、今日からすぐに実践できる「歌うための姿勢改善ストレッチ」をご紹介します。
「たかが姿勢でしょ?」と侮るなかれ。姿勢を正すだけで、あなたの声は驚くほどラクに、そして響くようになりますよ。
目次
なぜ「猫背」だと歌が下手になるの?身体のメカニズムを解説
「歌は喉で歌うもの」と思っていませんか?
もちろん、最終的に声を作り出しているのは喉にある「声帯」ですが、その声を響かせ、声帯に空気を送り込むのは「身体全体」の役割です。
プロのボーカリストたちはよく、「身体は楽器そのものだ」と言います。
たとえば、高級なギターやバイオリンでも、ボディがバキバキに割れていたり、歪んでしまっていたりすれば、美しい音色は出ませんよね。
人間もこれと同じで、身体(楽器)が猫背で歪んでしまっていると、どれだけ喉(弦)を鍛えても、良い声は出ないのです。
具体的に、猫背がどのような悪影響を及ぼすのか、2つのポイントで見ていきましょう。
1. 肺が圧迫されて「息」が続かなくなる
猫背の姿勢を想像してみてください。背中が丸まり、肩が内側に入り込んでいますよね。
この状態だと、肋骨(ろっこつ)が下がり、胸のスペースが狭くなってしまっています。
歌うためには、たっぷりと息を吸い込み、それをコントロールしながら吐き出す必要があります。しかし、猫背で胸郭が潰されていると、肺が十分に膨らむことができません。
結果として、息を少ししか吸えない「浅い呼吸」になってしまいます。
呼吸が浅いと、ワンフレーズを歌い切る前に息が苦しくなったり、声にパワーが乗らなかったりします。「声量がない」と悩んでいる人の多くは、実は肺活量の問題ではなく、姿勢が悪いために「空気が入らない状態」になっているだけなのです。

2. 「横隔膜」が機能停止する
ボイストレーニングの本や動画を見ると、必ずと言っていいほど「腹式呼吸」という言葉が出てきます。
この腹式呼吸の主役となるのが「横隔膜(おうかくまく)」という筋肉です。
横隔膜は、肺の下あたりにあるドーム状の筋肉で、これが上下することで肺に空気が入ったり出たりします。
しかし、猫背の前傾姿勢で座っていたり立っていたりすると、お腹が圧迫され、横隔膜がスムーズに動けなくなってしまいます。
横隔膜が使えないと、人間は首や肩の筋肉を使って無理やり息を吸おうとします。
これが、歌うときに肩が上がってしまったり、首筋が浮き出てしまったりする原因です。
当然、そんなガチガチの状態では、伸びやかな歌声など出るはずもありません。
高音が出ないのは「首」のせい?スマホ首と声帯の怖い関係

次に注目したいのが、現代人の天敵「スマホ首」です。
画面を覗き込むように頭が前に突き出ている姿勢、心当たりはありませんか?
実は、人間の頭というのは意外と重く、体重の約10%(5kg〜6kg)ほどあると言われています。ボウリングのボールくらいの重さが首の上に乗っていると考えると、かなり重いですよね。
正しい姿勢であれば、この重さを背骨全体で支えることができます。
しかし、頭が前に出ているスマホ首の状態だと、この重い頭を支えるために、首や喉周辺の筋肉が常に緊張して頑張らなければなりません。
ここで問題になるのが、「喉仏(のどぼとけ)」の動きです。
私たちが高い声を出すとき、喉仏周辺の筋肉は非常に繊細な動きをしています。
しかし、スマホ首によって首周りの筋肉がカチカチに固まっていると、喉仏がスムーズに動けなくなってしまいます。
いわば、喉仏にブレーキがかかった状態でアクセルを踏んでいるようなものです。
「高い音を出そうとすると喉が詰まる」「声がひっくり返る」という現象は、首の筋肉が邪魔をして、声帯を正しくコントロールできていないことが原因であるケースが非常に多いのです。
あなたの身体は楽器!歌う前に確認したい「基本の立ち姿」
では、歌うためにはどのような姿勢が良いのでしょうか?
「気をつけ!」のように、背筋をピンと伸ばしすぎてしまうのも、実は逆効果です。過度な緊張は身体を固くしてしまいます。
目指すべきは、「リラックスしているけれど、芯が通っている姿勢」です。
以下の手順で、歌うためのニュートラルなポジションを作ってみましょう。
- 足を肩幅くらいに開いて立ちます。足の裏全体が地面に吸い付くようなイメージを持ちましょう。
- 一度、つま先立ちをして、ストンとかかとを落とします。重心が少し後ろ(くるぶしの下あたり)に来る感覚をつかみます。
- 肩を思い切り耳のあたりまで持ち上げて、一気に脱力してストンと落とします。これで肩の余計な力が抜けます。
- 頭のてっぺんから糸が出ていて、天井から吊るされているようなイメージを持ちます。首の後ろがスッと伸びる感覚があれば正解です。
- 目線は遠くの水平線を見るように、まっすぐ前を見ます。顎(あご)は引きすぎず、上げすぎず、自然な位置で。
この姿勢になると、胸が自然に開き、呼吸が深く入ってくるのが分かるはずです。
カラオケで歌う前には、マイクを持つ前にまずこの「基本姿勢」を作ってから歌い出してみてください。最初の一声の響きが変わるはずです。
まとめ:良い姿勢は「一生モノ」のボイトレ
いかがでしたでしょうか。
歌が上手くなるためには、難しい発声練習を繰り返すことだけが正解ではありません。
楽器である「自分の身体」をメンテナンスしてあげること、つまり姿勢を整えることが、実は一番の近道だったりするのです。
今回ご紹介した内容は、歌だけでなく、普段の話し声の改善や、肩こりの解消にも役立ちます。
「猫背になってるな」と気づいたら、すぐに姿勢を正す。
この小さな積み重ねが、半年後、一年後のあなたの歌声を劇的に変えてくれるはずです。
まずは次のカラオケで、スマホを置いて、背筋をスッと伸ばして歌ってみてください。
きっと、「あれ?いつもより高音がラクに出る!」という驚き体験が待っているはずですよ。
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