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2025.12.05

コラム

花の名前がタイトルになっている曲【花言葉】

こんにちは!街路樹が色づいたり、道端に小さな花が咲いているのを見つけると、ふと季節の移ろいを感じて立ち止まりたくなりますよね。

音楽もそれと同じで、イントロが流れた瞬間にその曲を聴いていた「あの頃」の空気感や、一緒にいた誰かの笑顔が鮮やかに蘇ることがあります。特に「花の名前」がタイトルになっている曲は、その花が持つビジュアルや花言葉が歌詞の世界観とリンクして、聴く人の心に深く根を張るような名曲が多いんですよね。

「あ、この曲知ってる!」という大ヒット曲から、「えっ、これって花の名前だったの?」という発見があるものまで。

今回は、そんな美しい花の名前を冠した名曲たちを、その背景にあるエピソードや歌う時のポイントも交えて、じっくりとご紹介していきたいと思います。読み終わった後には、きっとお気に入りの一曲を口ずさみたくなっているはずですよ。

夏の日のノスタルジー:あいみょん「マリーゴールド」

まず最初にご紹介するのは、今や国民的シンガーソングライターとなったあいみょんさんの代表曲「マリーゴールド」です。2018年にリリースされて以来、カラオケランキングでも常に上位に入っている、まさに現代のスタンダードナンバーですよね。

イントロの少しレトロなギターの音色が流れるだけで、なんだか夏の夕暮れ時にタイムスリップしたような、切なくて温かい気持ちになりませんか? 実はこの曲のタイトル、最初から決まっていたわけではないそうです。

あいみょんさんが歌詞を書いている時にふと浮かんだ「麦わら帽子の君が揺れたマリーゴールドに似てる」というフレーズ。実際にその景色を見たわけではなく、イメージの中で麦わら帽子とマリーゴールドの色や形が重なったのだとか。その感性、本当に素敵ですよね。

マリーゴールドの花言葉には、「変わらぬ愛」というポジティブな意味がある一方で、「嫉妬」や「絶望」といった少し重たい意味も含まれているのをご存じでしょうか。この曲の歌詞も、ただ明るいだけのハッピーなラブソングではなく、どこか「もう戻れないかもしれない過去」や「手の届かない距離感」への切なさが見え隠れしていて、それがこの花言葉の持つ二面性と絶妙にマッチしているんです。

【歌う時のポイント】

サビの「麦わら帽子の~」の歌い出しは、目の前に広がる景色を遠くの人に伝えるようなイメージで。声を張り上げるのではなく、少し息を混ぜて「遠くへ飛ばす」感覚で歌うと、あの独特のノスタルジックな雰囲気が表現しやすいですよ。

記憶と愛をつなぐ花:米津玄師「Azalea」

次に取り上げるのは、米津玄師さんの「Azalea(アザレア)」です。2024年のNetflixシリーズ『さよならのつづき』の主題歌として書き下ろされた楽曲で、ドラマのストーリーと深くリンクした世界観が話題になりました。

アザレア(西洋ツツジ)の花言葉には、「節制」や「恋の喜び」のほかに、「あなたに愛されて幸せ」というとてもロマンチックな意味があります。しかし同時に、この花にはどこか儚さや、散りゆく運命を受け入れるような静けさも感じられます。

歌詞の中に出てくる「君はアザレア」というフレーズ。これは、ドラマのテーマである「記憶」や「心臓移植」といった、目に見えないけれど確かにそこにある強い結びつきや、変わっていく相手をそれでも愛し続けるという決意を表しているように思えます。

楽曲全体としては、夜明け前のような静寂の中に、沸々とした情熱が秘められているような印象です。派手な展開で盛り上げるというよりは、言葉の一つ一つを丁寧に、祈るように置いていくようなスタイル。

【歌う時のポイント】

この曲の魅力は「静」と「動」のコントラストです。AメロやBメロは、まるで独り言を呟くように抑えめに歌い、サビで感情を一気に解放するのではなく、あえて内側に熱を込めるように歌うのがコツ。ブレス(息継ぎ)の音さえも音楽の一部にしてしまうくらい、繊細にコントロールしてみてください。

日本の秋、母と娘の物語:山口百恵「秋桜」

時代を少し遡りますが、この曲を外すわけにはいきません。山口百恵さんの「秋桜(コスモス)」です。作詞・作曲はさだまさしさん。「日本の歌百選」にも選ばれている、まさに昭和を代表する名曲の一つです。

今でこそ当たり前のように「秋桜」と書いて「コスモス」と読みますが、実はこの読み方を世間一般に定着させたのは、この曲の大ヒットがきっかけだと言われています(植物学的には「オオハルシャギク」などの和名がありますが、この当て字のセンスは秀逸ですよね!)。当初のタイトル案は『小春日和』だったそうですが、プロデューサーの意見で『秋桜』に変更されたというエピソードも残っています。

歌詞の内容は、翌日に結婚を控えた娘が、母との最後のひとときを過ごすというもの。秋の柔らかな日差し(小春日和)の中で、荷造りを手伝う母の姿、アルバムを開いて昔話に花を咲かせる二人……。もう、想像するだけで涙腺が緩んでしまいます。

コスモスの花言葉は「乙女の真心」や「調和」。風に揺れるコスモスの儚げな姿と、嫁ぐ娘の揺れ動く心情、そして母の深い愛情が見事に重なります。さだまさしさんが「嫁ぐ」という日本の文化的な情緒を、これ以上ないほど美しく切り取った傑作です。

【歌う時のポイント】

この曲に派手なテクニックは不要です。大切なのは「語り」です。まるで母への手紙を読み上げるように、一言一句を噛みしめて歌ってみてください。特に後半の「ありがとうの言葉をかみしめながら」の部分は、声を張り上げるのではなく、心の中で叫ぶように歌うと、聴いている人の心に深く刺さります。

都会の片隅で咲く愛:尾崎豊「Forget-me-not」

伝説のシンガー、尾崎豊さんの「Forget-me-not」です。タイトルの意味は、そのまま花の名前である「勿忘草(わすれなぐさ)」。英語の「Forget me not(私を忘れないで)」がそのまま花の名前になっているなんて、なんだかドラマチックですよね。

この曲には有名な制作秘話があります。アルバム『壊れた扉から』の制作最終段階で、どうしてもあと1曲足りない、あるいはタイトルが決まらないと悩んでいた尾崎さん。彼がふと街を歩いていた時に、道端の花屋で見かけた小さな青い花、それが「勿忘草」だったそうです。

華やかなバラやチューリップではなく、都会の片隅でひっそりと、でも懸命に咲く小さな花を選んだところに、彼の繊細な感性が表れていますよね。歌詞の中で描かれるのは、都会の喧騒の中で居場所を探し、互いの温もりを確かめ合うような切実な愛。「幸せかい」と問いかけるフレーズには、強がりと不安が入り混じった、若者特有のリアリティがあります。

【歌う時のポイント】

尾崎さんのように魂を削るように歌うのは難しいかもしれませんが、ポイントは「切実さ」です。Aメロは語るように低音を響かせ、サビの高音部分では喉を閉めずに、お腹からしっかりと支えて声を出すことで、力強さと哀愁を表現することができます。綺麗に歌おうとしすぎない方が、この曲の良さが出るかもしれません。

太陽のような温かさ:秦基博「ひまわりの約束」

最後にご紹介するのは、映画『STAND BY ME ドラえもん』の主題歌として大ヒットした、秦基博さんの「ひまわりの約束」です。卒業式や結婚式など、人生の節目で歌われることも多い、現代のスタンダードナンバーですね。

秦さんはこの曲を作る際、「子供から大人まで誰にでもわかる言葉」を使うことを意識したそうです。ドラえもんとのび太の関係性をイメージして描かれた歌詞は、友達のようであり、家族のようでもある、かけがえのない存在への感謝に溢れています。

ひまわりの花言葉は「あなただけを見つめる」や「憧れ」。太陽に向かってまっすぐ伸びるひまわりのように、大切な人への真っ直ぐな想いが綴られています。「どうして君が泣くの まだ僕も泣いていないのに」という歌い出しだけで、相手への優しさが伝わってきて、胸がギュッとなりますよね。

【歌う時のポイント】

アコースティックギターの優しい音色で始まるこの曲は、言葉のアクセント(強弱)を意識しすぎず、隣にいる人に話しかけるような自然な抑揚で歌うのがコツです。サビに向かって徐々に感情を盛り上げていき、最後の「本当の幸せの意味を見つけたから」で、優しく包み込むように着地する。歌い終わった後に、自分も周りも温かい気持ちになれるよう、笑顔で歌ってみてください。

まとめ:歌という花を咲かせよう

いかがでしたでしょうか? 今回は「マリーゴールド」「Azalea」「秋桜」「Forget-me-not」「ひまわりの約束」の5曲をご紹介しました。

どの曲も、タイトルになっている花が持つイメージや花言葉が、曲の世界観をより深く、色鮮やかにしていますよね。花の名前を知ることで、道端の景色が少し変わって見えるのと同じように、歌詞の意味や制作背景を知ることで、今まで何気なく聴いていた曲が、急に「自分だけの特別な曲」に変わることがあります。

もし気になった曲があれば、ぜひ歌詞カード(あるいはスマホの画面でも)を見ながら、じっくりと聴き込んでみてください。そして、「あ、この曲いいな。歌ってみたいな」と思ったら、それはあなたの心の中で新しい花が咲き始めた合図かもしれません。

歌は、誰でも、いつでも始められる一番身近な芸術です。お風呂に入りながらでも、車の運転中でも構いません。まずは口ずさむことから始めてみませんか? 声に出して歌うことで、そのメロディはより一層、あなたの心に深く刻まれるはずですから。


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