ニュース・ブログ

2025.11.24
コラム音痴なんていない? 誰でも『それっぽく』聴かせるカラオケ選曲術

目次
飲み会の二次会や友人との集まりで、「じゃあ次はカラオケに行こう!」という流れになったとき、心の中で(うわ、来た……)と身構えてしまうことはありませんか?
マイクが回ってくるのが怖い、自分の番が来たら何を歌えばいいのか分からない、そもそも人前で歌うのが恥ずかしい。そんな悩みを持つ人は、実はあなたが思っている以上に多いものです。
「自分は音痴だから」と諦めてしまっているあなた。ちょっと待ってください。
もし私が、「世の中に音痴なんてほとんど存在しない」と言ったら、信じてもらえるでしょうか? そして、歌が苦手だと思い込んでいる人の大半が、単に「損をする選曲」をしているだけだとしたら?
今日は、歌に自信がない人こそ知っておいてほしい、誰でも「それっぽく」上手に聴かせるためのカラオケ選曲術について、じっくりとお話ししていきたいと思います。音楽の専門的な知識は一切不要です。次にマイクを持つ手が、少しだけ軽くなるようなヒントをお届けします。
実は「本当の音痴」なんてほとんどいない?

まず最初に、誤解を解いておきましょう。多くの人が自分のことを「音痴だ」と卑下しますが、医学的・脳科学的な意味での「先天的な音痴(失音楽症)」の割合は、全人口のほんの数パーセントに過ぎないと言われています。
失音楽症とは、そもそも音が聞こえていても、その高さの違いを脳が認識できない状態のことを指します。もしあなたが、救急車のサイレンを聞いて「あ、音が変わったな」と分かったり、知っている曲が流れてきて「これ、あの曲だ」と認識できたりするのであれば、あなたの耳と脳は正常に機能しています。つまり、あなたは「音痴」ではない可能性が極めて高いのです。
では、なぜ歌うと音が外れてしまうのでしょうか?
その原因のほとんどは、実は「運動神経」のようなものです。脳では正しい音をイメージできているのに、声帯という筋肉をコントロールしてその音を出す指令が、うまく伝わっていないだけなのです。これは、ボールを真っ直ぐ投げようと思っているのに、手元が狂って変な方向に投げてしまうのと似ています。
ボール投げが練習で上手くなるのと同じように、歌も喉の筋肉の使い方を覚えれば改善します。ですが、今日お話しするのは「練習して上手くなる」という時間の掛かる話ではありません。「今のあなたのままで、どうやって上手く見せるか」という、いわば裏技的なアプローチです。
上手く聞こえるかどうかは「選曲」が9割

カラオケにおいて、歌唱力と同じくらい、いや、それ以上に重要なのが「選曲」です。
プロの歌手ですら、自分の声質や音域に合わない歌を歌えば、魅力は半減してしまいます。ましてや一般の私たちが、流行っているからといって、今のJ-POPチャートの上位にあるような難易度Sクラスの曲を選んでしまえば、大火傷するのは目に見えています。
最近の曲、特に「ボカロ(ボーカロイド)」出身のクリエイターが作る曲や、超絶技巧を持つアーティスト(例えばKing GnuやAdo、Official髭男dismなど)の楽曲は、人間が歌うにはあまりにも音域が広く、リズムが複雑すぎる傾向にあります。
これらを「好きだから」という理由だけで選んでしまうと、サビで声が出なくなったり、リズムに乗り遅れたりして、「やっぱり私は音痴なんだ」という自己嫌悪に陥る悪循環が生まれます。これはあなたが悪いのではなく、曲が難しすぎるのです。
「それっぽく」聴かせるための最大の秘訣は、自分の持っている武器(声)で戦える戦場(曲)を選ぶことに尽きます。
カラオケという場においては、「無理をしていない安定感」こそが、聴き手にとっての「心地よさ」=「上手さ」に直結するのです。
「それっぽく」聴かせるための黄金の3条件
では、具体的にどのような曲を選べばよいのでしょうか? 避けるべき曲の特徴は先ほど触れましたが、ここでは積極的に選ぶべき曲の条件を3つ紹介します。選曲用デンモク(リモコン)を手に取ったとき、この条件を思い出してください。
1. 音域が狭い(メロディの起伏が少ない)
これが最も重要です。低い音から高い音まで、ジェットコースターのように激しく移動する曲は避けましょう。話している声の高さに近い範囲で、淡々と進むメロディの曲は、音を外すリスクが格段に減ります。
例えば、福山雅治さんのような語りかけるような楽曲や、女性であればあいみょんさんの一部の楽曲など、メロディラインがなだらかな曲を探してみましょう。昔の歌謡曲やフォークソングにも、この条件に当てはまる名曲がたくさんあります。
2. テンポが速すぎず、遅すぎない
バラードなどの極端に遅い曲は、実はごまかしが利きません。声を長く伸ばす箇所(ロングトーン)が多いため、少しでも音が震えたり外れたりすると、それが際立って聞こえてしまうのです。
逆に、ラップのような超高速な曲はリズム感が命となり、これもまた難易度が高い。
狙い目は「ミディアムテンポ」です。歩く速さくらいの、心地よく体を揺らせる程度のリズムの曲は、多少音程が甘くなっても、リズムのノリでカバーできてしまいます。「雰囲気で歌い切る」ことが可能なのです。
3. 歌詞の文字数が多い曲よりも、余白がある曲
最近の曲は歌詞が詰め込まれているものが多いですが、息継ぎの暇がない曲は酸欠になり、後半で必ず声がヨレます。
フレーズとフレーズの間にしっかりと「休み」がある曲を選びましょう。しっかりと息を吸う時間が確保できれば、声に安定感が生まれ、結果として音程も安定します。余裕を持って歌っている姿は、それだけで上手に見えるものです。
意外と見落としがちな「キー設定」の罠

曲選びと同じくらい大事なのが「キー(音程)設定」です。「原曲キーで歌うのが正義」という謎のこだわりを持っている人がいますが、これは今すぐ捨てましょう。
プロの歌手は、自分の声が一番魅力的に響く音域を知り尽くしており、ライブでは体調に合わせてキーを変えることだってあります。
自分の声に合っていないキーで無理やり歌うことは、サイズの合わない靴でマラソンを走るようなものです。高い声が出なくて喉を締め付けたり、低い声が出なくて唸ったりしていては、「それっぽく」聴かせることは不可能です。
サビの一番高い音が、叫ばなくても出せる高さになるまで、迷わずキーを下げてください。逆に、低すぎて歌いにくい場合は上げてください。
「キーを変えると曲の雰囲気が変わるから嫌だ」という意見もありますが、無理な発声で苦しそうに歌われるほうが、聴いている側としては辛いものです。
堂々とリモコンを操作し、自分に合ったキーに設定する。その「自分を知っている感」こそが、カラオケ上級者への第一歩なのです。
まとめ:カラオケは楽しんだもの勝ち
ここまで、音痴なんて存在しないという話から、具体的な選曲術、そして歌い方のコツまでお話ししてきました。
いろいろとテクニックを並べましたが、最終的に一番大切なのは「楽しむ心」です。
どれだけ音程が正確でも、つまらなそうに歌っている歌には心が動きません。逆に、多少音が外れていても、笑顔で思い切りよく歌っている人の歌は、聴いていて気持ちが良いものです。
「失敗したらどうしよう」ではなく、「この曲が好きだから歌いたい」という気持ちを大切にしてください。そして、どうしても不安なときは、今日お伝えした「自分に合った、無理のない選曲」を思い出してみてください。
それだけで、あなたのカラオケに対する苦手意識は、きっと少しずつ薄れていくはずです。
音楽は、音を楽しむと書きます。
あなたの声は、世界に一つだけの楽器です。上手いか下手かという物差しだけで測るのではなく、あなたらしい響きを大切にして、次のカラオケを楽しんできてくださいね。
さらなるステップアップを目指すなら
今回の記事を読んで、「もう少し自分の声について知りたい」「本格的に音痴を克服したい」「好きなあの曲を原曲キーで歌えるようになりたい」と少しでも思った方は、プロの力を借りてみるのも一つの手です。
オーラボイスボーカルスクールでは、一人ひとりの声質や悩みに合わせた丁寧なレッスンを行っています。初心者の方でも安心して通える環境で、あなたの「歌いたい」という気持ちを全力でサポートします。
「音痴改善」から「プロ志向」まで、幅広いニーズに対応しています。まずは体験レッスンで、自分の声の可能性を感じてみませんか?