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2025.11.21

コラム

イントロ0.5秒で蘇る、あの頃の記憶

「あの曲を聞くと、あの頃を思い出す」のはなぜ?

買い物中にスーパーで流れた曲を耳にして、「うわ、これ中学生の頃に聴きまくってたやつだ」と一気に当時の景色がよみがえった経験はないでしょうか。

このように、あるきっかけ(におい・音・味など)から昔の記憶が一気によみがえる現象を、心理学では「プルースト効果」と呼ぶことがあります。もともとは小説『失われた時を求めて』の中で、マドレーヌを食べた瞬間に幼少期の記憶がよみがえる場面から名付けられました。

近年の研究では、「音楽」もこの効果を強く引き起こす刺激のひとつだとされています。ある曲を聴くと、その頃の出来事や感情がセットで思い出されやすい、というものです。特に、10〜30歳くらいに聞いていた音楽は、人生の中でも記憶に残りやすいことが報告されています。

なぜ、音楽と記憶は結びつきやすいのでしょうか。簡単に言うと、

  • 音楽を聴いているとき、脳の「感情」「記憶」「運動」など複数の領域が同時に活動する
  • そのときの気分、周りの景色、人間関係なども一緒に脳に記録されやすい

といった理由があると考えられています。
つまり、「曲そのもの」だけでなく、「その曲をよく聴いていた時期の自分」が、ワンセットでしまわれているイメージです。

そして、そのトリガーになるのが「イントロ」です。歌が始まる前の、ほんの一瞬のフレーズ。ここに、私たちの記憶のスイッチが詰まっています。

90年代・00年代と「世代のテーマソング」

日本のポップス史をざっくり振り返ると、1990年代〜2000年代は、テレビドラマと音楽が非常に強く結びついていた時代でした。ドラマ主題歌が社会現象になり、CDがミリオンセラーを連発していた頃です。

たとえば、1991年のドラマ『東京ラブストーリー』の主題歌、小田和正「ラブ・ストーリーは突然に」。この曲はシングルとしても大ヒットし、90年代J-POPの象徴的な1曲とされています。

毎週同じ時間にドラマを見て、同じイントロが流れる。学校や職場で「昨日の回、見た?」と話題になる。こうした経験が、音楽と日常の記憶をぎゅっと結びつけました。

2000年代に入ると、タイアップの相手はドラマだけでなく、アニメやバラエティ番組にも広がります。CDから配信、着うた、スマホへと聴き方が変わっても、「流行曲をみんなで共有する」感覚はしばらく残っていました。

その結果、「学年全員が知っている曲」「クラスの誰かがカラオケで必ず歌う曲」が、世代ごとに生まれました。これがいわば、その世代の「テーマソング」です。

今、街でそのイントロを耳にすると──。

  • 当時のクラスメイトの顔
  • 部活の帰り道
  • 卒業式のあとにみんなで寄り道した風景

こうした記憶が、まとめて再生されます。脳の中にある「その時代のフォルダ」が、音楽の力で開くイメージですね。

イントロが強すぎる名曲たち

では、0.5秒で記憶を呼び起こしてしまうような、「イントロが強い」曲にはどんなものがあるでしょうか。ここでは代表例として、いくつか挙げてみます。

ラブ・ストーリーは突然に(小田和正)

ギターの「チャカチャチャーン」というカッティングから始まるイントロは、日本のポップス史の中でも特に有名なフレーズのひとつでしょう。実はこのイントロ、レコーディング合宿中にギタリストの佐橋佳幸さんがひらめき、その場で採用されたというエピソードが残っています。

ドラマの名場面で何度もこのイントロが流れたことで、「イントロを聴いただけでドラマの映像が浮かぶ」人も多いはずです。

他にもある「イントロでわかる曲」たち

年代や好みによって違いはありますが、たとえばこんな曲も「イントロだけでわかる曲」としてよく挙げられます。

  • GLAY「HOWEVER」「誘惑」などのギターイントロ
  • 宇多田ヒカル「Automatic」のビート+コード感
  • B’z「LOVE PHANTOM」の長いオーケストラ風イントロからのバンドサウンド
  • 浜崎あゆみ「M」の荘厳なピアノとストリングス

これらに共通しているのは、

  • リズムやコード進行にひと聞きでわかる特徴がある
  • 曲が流行した時期に、テレビ・ラジオ・街中で繰り返し流れていた

という点です。

もちろん、イントロがシンプルな曲もたくさんありますが、90年代・00年代のヒット曲には、「一瞬で耳を引きつける」ための工夫が多く盛り込まれていました。これは、CDショップの試聴機やラジオのオンエアで、限られた時間の中で印象を残す必要があったこととも関係していると言われています。

まとめと、これからの音楽との付き合い方

最後に、この記事のポイントを整理しておきます。

  • 音楽は、脳の「感情」や「記憶」と強く結びつく刺激であり、特に10〜30歳頃に聴いた曲は、その後の人生でも強い記憶のきっかけになりやすい。
  • 90年代・00年代のように、テレビやCDを通じて多くの人が同じ曲を共有していた時代には、世代ごとの「テーマソング」が生まれた。
  • 「ラブ・ストーリーは突然に」のような強いイントロを持つ曲は、わずかな音だけで当時のドラマや日常の記憶を呼び起こす力がある。
  • プレイリスト作りやイントロ当てクイズなど、少し工夫するだけで、音楽は「思い出を整理するツール」としても使える。

忙しい日々の中で、昔聴いていた曲を改めて聴き直す時間は、ちょっとした「タイムトラベル」のようなものです。懐かしい曲に触れることで、今の自分の立ち位置が少しはっきり見えてくることもあります。

「イントロ0.5秒で蘇る、あの頃の記憶」。その記憶を、ただ懐かしむだけでなく、これからの生活を少しだけ前向きにするヒントとして、上手に活かしてみてください。

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