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地声と裏声の違い ― 裏声が魅力のシンガーも紹介 ―
裏声について詳しく見てみよう

カラオケで高音が出なくて「裏声になっちゃった」と言う人は多いですよね。
でも、そもそも裏声ってなんでしょう?そして「地声」とはどんな声?
この記事では、声の仕組みをやさしく解説しながら、裏声を活かして魅力的に歌うシンガーたちも紹介します。
ちょっとした雑学としても、あなたの“声の見方”が変わるはずです。
1. 地声と裏声とは?

まず、「地声」と「裏声」はどちらも“あなたの声”です。
違いは「声帯の使い方」と「響かせ方」にあります。
地声は、声帯(のどの中にあるヒダのような部分)がしっかり閉じて振動している状態です。
このとき空気の圧力が強く、厚みのある音になります。話し声や、低音で歌うときの声はこの地声が中心です。
一方、裏声は声帯が少しだけ開いたまま薄く振動しています。
そのため息の音が混じり、やわらかく軽い響きになります。
「ふわっ」とした高音や、クラシック歌手の高いソプラノなどは、高い音域では裏声の要素を多く含んでいます。
イメージで言えば――
地声は「大地をしっかり踏みしめて歌う声」、
裏声は「空に浮かぶように軽やかに響く声」。
どちらも欠かせない、大切な声のスタイルなのです。
2. ファルセットとは何か?
よく「ファルセット=裏声」と説明されますが、厳密には少し違います。
ファルセット(falsetto)は、イタリア語で「偽の声」という意味。
声帯の縁だけが振動している状態で、息が多く混ざり、柔らかくエアリー(空気的)な音色になります。
つまり、ファルセットは裏声の一種ではありますが、より“息が多く混ざった軽い裏声”です。
男性シンガーが高音で使う「ヒュ〜ッ」とした声がそれにあたります。
たとえば、クイーンのフレディ・マーキュリーや、ビートルズのポール・マッカートニーの高音。
また、日本ではOfficial髭男dismの藤原聡さんが使う繊細な高音も、ファルセットの美しい例です。
「裏声」という言葉は、日常会話では「地声じゃない高い声」くらいの広い意味で使われているので、その中に「ファルセット」も含まれるのです。
3. 「女性には裏声がない」って本当?
「女性は裏声がない」「女性はずっと裏声で話している」といった説を耳にしたことがあるかもしれません。
実際は「女性にも地声と裏声の差はあるけれど、男性よりもその差が小さい」というのが正解です。
声帯の構造は男女で異なり、女性はもともと声帯が短くて薄いため、高音を出しやすいようにできています。
そのため、地声と裏声の切り替えが自然で、違いがわかりにくいのです。
一方、男性は声帯が太く長いため、地声がしっかりしており、裏声に切り替えると“ひっくり返った”ように聞こえます。
この「声が裏返る」現象こそ、声帯が裏声モードに切り替わる瞬間なのです。
つまり、女性に“裏声がない”わけではなく、ただ境界が目立たないだけ。
女性でもクラシックのソプラノ歌手やJ-POPのハイトーンシンガーは、しっかり裏声を使いこなしています。
4. 裏声が魅力的なシンガーたち
裏声は“弱い声”と思われがちですが、実は多くのシンガーが魅力的な裏声を武器にしています。
① Aimer
Aimerの歌声は、まさに「儚さ」と「芯の強さ」のバランス。
息の混ざった柔らかな裏声が、感情をにじませるように響きます。
② 米津玄師
米津さんの裏声は独特で、地声との境界が曖昧。
ミックスボイスに近い滑らかな切り替えによって、声そのものが楽器のように感じられます。
③ スティービー・ワンダー
ファルセットの巨匠。高音にスッと抜ける裏声が、ソウルフルな感情を爆発させます。
「I Just Called to Say I Love You」などを聴くと、その表現力の深さに驚かされます。
④ ブルーノ・マーズ
ファルセットを駆使して、高音域を自由自在に操るポップ界の王様。
軽い裏声なのに力強く、ダンスミュージックに完璧に溶け込みます。
このように、裏声は“逃げの声”ではなく、“表現の幅を広げる声”です。
裏声のコントロールを身につけることで、感情表現の奥行きがぐっと深まります。
5. まとめ:地声も裏声も“あなたの声”
地声と裏声は、対立するものではありません。
むしろ2つの声をバランスよく使い分けることが、表現力を高めるカギになります。
地声の力強さと、裏声の柔らかさ。
この2つを自由に行き来できるようになると、歌が一気に立体的に聞こえるようになります。
裏声は「弱い声」ではなく、「響きをデザインできる声」。
あなたの声の中にも、まだ眠っている“新しい音色”があるかもしれません。
次に歌うときは、地声と裏声のあいだを少し探ってみてください。
その瞬間、あなたの声の世界が少し広がるはずです。
発声が変わると、あなたの“表現力”が変わる。
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