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カバー曲の楽しみ方を徹底考察
カバー曲ならではの楽しみ方を考える
1. カバー曲とは?基本のキ
「カバー曲」とは、あるアーティストが発表した楽曲を、別のアーティストが自分の解釈で歌い直したものを指します。
音楽業界ではごく当たり前の文化で、古くはジャズのスタンダードナンバーから、現代のポップスまで幅広く存在します。
Wikipediaによれば、カバーとは「ある楽曲が複数の歌手に共有される現象」であり、動機は「その曲が好きだから」「宣伝効果を狙う」「新しい解釈を提示する」など様々です。
つまり、カバー曲は「音楽のリレー」。バトンを受け取った歌手が、自分の色を加えて次の世代へとつなげていくのです。
2. 人気のカバー曲の例
カバー曲は時代を超えて愛されます。たとえば、徳永英明の「VOCALIST」シリーズは、女性歌手の名曲を男性の視点で歌い直し、大ヒットしました。
また、JUJUが歌う「奏(かなで)」や、平井堅の「いとしのエリー」なども有名なカバーです。
さらに、倖田來未がカバーした「め組のひと」や、上白石萌音が歌った「なんでもないや」など、原曲の魅力を残しつつ新しい解釈を加えた例も人気です。
カバー曲は「懐かしいのに新しい」という不思議な感覚を与えてくれるのです。
3. 「実はカバー曲だった!」有名曲たち
世の中には「えっ、これってカバーだったの?」という曲がたくさんあります。
たとえば、Boys Town Gangの「君の瞳に恋してる(Can’t Take My Eyes Off You)」は、実は1967年にフランキー・ヴァリが歌った曲のカバーです[MILD RESEARCH]。
また、ビートルズの「Twist and Shout」も、オリジナルはThe Top Notesというグループ。ビートルズ版があまりに有名になったため、オリジナルを知らない人も多いのです。
こうした「実はカバー曲」探しは、音楽好きにとって宝探しのような楽しみ方です。
4. 海外曲に日本語詞をつけたケース
日本の音楽史には、先述の「君の瞳に恋してる」のように、海外の曲に日本語詞をつけてヒットした例も数多くあります。
代表的なのは、ジブリ映画「耳をすませば」のテーマソングとして知られる「カントリーロード」。これはアメリカのシンガー、ジョン・デンバーが1971年にリリースした曲に日本語詞を付けたものです。
ほかには、郷ひろみの「GOLDFINGER’99」は、リッキー・マーティンの「リヴィン・ラ・ヴィダ・ロカ」が元ネタです。原曲の「ダ・ロカ」に、日本語詞の「だろうか」がかかっているんですね。
近年ではDA PUMPのUSAが大ヒットしましたが、これもイタリアのミュージシャン Joe Yellowの作品が原曲です。
このように、言語を超えて歌詞をつけ直すことで、音楽は国境を越えて広がっていくのです。
5. 歌ってみた文化も広義のカバー
近年では「歌ってみた」文化が広がり、YouTubeやニコニコ動画で誰もがカバーを発表できる時代になりました。
AdoやYOASOBIのikura(幾田りら)も、もともとは「歌ってみた」文化から注目を集めた存在です。
つまり、カバー曲はプロのアーティストだけでなく、一般の人々にとっても「音楽に参加する入り口」になっているのです。
広義には「歌ってみた」も立派なカバー文化の一部と言えるでしょう。
6. カバー曲ならではの魅力
カバー曲の魅力は大きく分けて3つあります。
- ・懐かしさと新しさの融合: 原曲を知っている人には懐かしさを、知らない人には新鮮さを与えます。
- ・アーティストの個性が際立つ: 同じ曲でも歌い手によって全く違う印象になるため、比較する楽しみがあります。
- ・世代や国境を超える: 親世代の名曲を子世代が歌うことで、音楽が世代をつなぐ架け橋になります。
音楽学的にも、同じ旋律が異なる解釈で再演されることは「再文脈化」と呼ばれ、文化的価値を持つとされています。
つまり、カバー曲は単なるコピーではなく「新しい作品」なのです。
7. まとめ:カバー曲は音楽のタイムマシン
カバー曲は、過去の名曲を現在に蘇らせ、未来へとつなげる「音楽のタイムマシン」です。
昔の曲を今のアーティストが歌うことで、当時の空気感と現代の感性が交差し、聴き手に新しい体験を与えます。
そして、インターネットでいつでも「歌ってみた」を投稿できる現代では、あなたもカバー文化を担っていく一人になれるのです。
大好きな一曲があるなら、「カバー」してみるのも音楽の楽しみ方の一つです。
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