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伝説のバンドFACT、幕張での“本当の解散”を見届けて ─ ROCK-O-RAMA-THE END レポート
2015年にROCK-O-RAMAにて解散を発表したFACT10年の時を経て再結成されました。
2025年10月5日、千葉・幕張メッセ国際展示場9–11ホールで開催されたFACT主催フェス「ROCK-O-RAMA-THE END」。
タイトルが示す通り、この日が再始動したFACTの正真正銘のラストライブでした。筆者も当日参戦してきました!
ROCK-O-RAMA-THE END:出演者と構成
このフェスには、FACTと縁の深いバンドが集結しました。
出演は以下の通りです↓
・04 Limited Sazabys
・Crystal Lake
・SHANK
・dustbox
・ENTH
・FC Five(シークレットゲスト)
・The BONEZ
・HEY-SMITH
・PALM
・Loyal to the Grave
・waterweed
・NOISEMAKER
・ENDZWECK ほか
一方で、CrossfaithとHER NAME IN BLOODは事前に出演キャンセルが発表されました。
CrossfaithはGt.DAIKIの不祥事により活動休止となり、すべての公演をキャンセル。
さらに、HER NAME IN BLOODはDAIKIがCrossfaithに加入していたため、同不祥事の影響で出演を取りやめる形となりました。
多くのアーティストのMCでCrossfaithとHER NAME IN BLOODが出演できなかったことを悔やむ声が上がりました。
ジャンルも世代も超えたこのラインナップは、FACTが築いてきたシーンの広がりと人脈を象徴していました。
04 Limited Sazabysのレアなセトリ
中盤に登場した04 Limited Sazabysは、勢いのあるパフォーマンスで会場を一気に盛り上げました。
注目すべきは、代表曲「Swim」を演奏しなかったこと。
ワンマンでもフェスでも必ず披露される曲なだけに、この構成は非常に珍しいものでした。
fiction、monolith、Finderなど人気曲を中心に9曲を駆け抜け、フェスの空気をさらに熱くしました。
Crystal Lakeのレアなセトリ
同様にCrystal Lakeのセトリもレアでした。
最近のライブではめったにやらなかったMatrixをはじめ、PromptsのボーカルPKをゲストに呼びLost in foreverを演奏。
開場の空気は熱気に包まれました。
FACT セットリスト
そして迎えた大トリ、FACT。
幕張メッセのステージには、全てを出し切る覚悟と緊張感が張り詰めていました。
セットリストは全24曲。
代表曲「Slip of the Lip」から幕を開け、ハードなナンバーからメロディアスな楽曲までを網羅した、集大成のような内容でした。
そしてラストを飾ったのは、やはり「a fact of life」。彼らの存在そのものを象徴する一曲です。
FACT ROCK-O-RAMA THE END — 2025.10.05 @ 幕張メッセ
- Slip of the Lip
- los angels
- purple eyes
- the shadow of envy
- start from here
- Deviation
- manic
- error
- the way down ~ A.P.T.(ROSÉ, Bruno Mars cover)サビ
- wait
- new element
- drag
- ape
- Pressure
- We Do It In Our Way All The Way
- FOSS
- tonight
- eighty six
- worm
- look away
- disclosure
- miles away
- Sunset
- a fact of life
Hiro(Vo.)のラストMCと会場の空気
「Sunset」前のMCでは、支えてくれた仲間/ファンへの感謝、
そして「この日で本当に終わる」というメッセージが繰り返し語られ、言葉に詰まる場面も。
会場にいた全員が、この曲が終わったら本当にFACTが解散してしまうことを理解していました。
演奏が始まると、歓声とともに独特の緊張感がフロアを包み込み、ステージに向けられた視線には興奮と同じくらい名残惜しさが滲んでいました。
「どうかこのまま終わらないでほしい」──そんな思いが、会場全体をひとつにしていたように感じられます。
最後の一音が鳴り終わる瞬間まで、誰もが息をのんで見守っていました。
終演、そして“本当の解散”
演奏を終えたメンバーは、仲間のバンドたちをステージに呼び込み、全員で集合写真を撮って幕を閉じました。
歓声と拍手、涙と笑顔。会場全体が、FACTの長い歴史の終わりと、新しい時間の始まりを共有していたようでした。
FACTは、音楽的にも精神的にも、ひとつの時代を築いたバンドでした。
その終わりをこの目で見届けられたことは、多くのファンにとってかけがえのない記憶になるでしょう。