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2025.09.27

コラム

演歌って何?【今更きけない音楽の疑問】

演歌について解説します

演歌を歌う人

「おばあちゃんが好きな音楽」「カラオケで歌うと渋いって言われるやつ」……。
そう、演歌。なんとなく日本的で、哀愁漂う音楽。
でも「演歌って何?」と改めて聞かれると、説明に困る人も多いのではないでしょうか?

今回は、演歌の定義や歴史、独特の表現方法、そして著名な演歌歌手まで、今さら人に聞けない基礎知識をやさしく解説します。


目次


演歌の定義:そもそも演歌って何?

演歌は、日本の大衆音楽の一ジャンルで、哀愁のあるメロディーと人情・恋愛・未練をテーマにした歌詞が特徴。
メロディーには独特の装飾音が多く、歌い方もビブラートや「こぶし」と呼ばれる音の揺れを多用します。

楽曲の伴奏には、三味線や尺八などの和楽器をイメージしたアレンジが使われることも多く、
アコースティックギターやアコーディオン、ストリングスを加えた編成で昭和的な哀愁を演出します。

つまり演歌は、日本人の「情」を表現する音楽と言えます。

 

演歌の発祥:実は政治と関係がある?

「演歌」という言葉は、明治時代に政治的な意味を持っていました。
自由民権運動の時代、政府批判の演説を禁止されていた人々が、代わりに歌で民衆に訴えかけたのが「演説歌」=演歌の始まりとされています。

やがて政治的要素は薄れ、大衆娯楽としての歌謡曲に変化していきます。
昭和30〜40年代には、ムード歌謡や流行歌から独立したジャンルとして「演歌」という言葉が定着しました。

つまり演歌は、もともとはプロテストソングだったのです。
今でこそ「お酒」「港町」「雪景色」が定番ですが、ルーツは社会への不満や訴えだったというのは意外ですよね。

 

演歌ならではの表現:こぶし・情念・未練

演歌の魅力といえば、何といってもこぶし
音程を細かく上下に揺らすことで、泣き笑いするような情感を表現します。
カラオケでこぶしを回せると一気に演歌っぽくなるのはこのため。

歌詞の世界観も独特です。
「港町であなたを待つ」「北国の雪にあなたを想う」「未練を断ち切れず酒をあおる」……といったテーマが多く、
ある意味で日本的メロドラマの縮図。演歌を聴いていると、なぜかしら肩を落としたくなるような、でもどこか前向きになれる不思議な感覚があります。

また、演歌の歌い手は語るように歌うことが多く、曲の最後に「はぁ〜〜……」と深いため息のようなフェルマータを入れるのもお約束。
これが聴き手の胸を打つわけです。

 

著名な演歌歌手:これを知らずして演歌は語れない

演歌界にはレジェンド級の歌手が数多く存在します。

  • 美空ひばり:昭和を代表する歌姫。「川の流れのように」は世代を超えて愛される名曲。
  • 石川さゆり:「津軽海峡・冬景色」「天城越え」など、情念たっぷりの名曲を数多く歌う。
  • 北島三郎:「まつり」で知られる、演歌界の帝王。
  • 坂本冬美:演歌を現代にアップデートし続ける実力派。
  • 氷川きよし:演歌界のプリンスとしてデビューし、近年はジャンルレスに活躍。

演歌は「年配の人の音楽」と思われがちですが、近年では若手演歌歌手も登場し、ポップスやロックと融合した新しい形も試みられています。

 

まとめ:演歌は過去の音楽?それとも現代に生きる文化?

演歌はただの古い音楽ではなく、日本人の心情を歌い続ける文化遺産のような存在です。
失恋した夜、仕事で疲れた帰り道、雪の降る夜に一杯……そんなときに演歌を聴くと、なぜか心がほっとするのは、演歌が人間の感情を真正面から歌っているからでしょう。

これからも演歌は形を変えながら生き続けるはず。
今夜は一曲、石川さゆりでも聴いて「情」に浸ってみてはいかがでしょうか。


「演歌は難しそう」と思っている人も、カラオケで一曲挑戦すると意外と楽しいかもしれません。
こぶしを回して、思い切り歌えばストレス解消にもなりますよ。