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Jpopでハイトーンを歌うためには、背景なども解説
1. 「高ければ高いほど映える」現象の正体
◇ 近年のJpopヒット曲に見られる“ハイトーンの進化”
King Gnu、Official髭男dism、Mrs. GREEN APPLE、Aimer、YOASOBI…
今のヒットチャートに名を連ねるアーティストたちに共通しているのが、
「高さを極めたサウンド」。
Aメロからサビにかけて、どんどん高まっていく展開。
地声でのhiB(シ♭)やhiD(レ)はもはや定番、hiEやhiFといった領域も自然に登場します。
たとえばOfficial髭男dismの「Pretender」
サビでhiB、hiCの連なりが感情を際立たせています。
King Gnuの「白日」は、Aメロから既に力強く、サビではhiB、hiC、そしてクライマックスにはhiD。
しかもこれらの高音は、ファルセットではなく、芯のあるミックスボイスで歌われているのです。
それが「現代の歌唱スタイル」として、多くの人の心をつかんでいます。
◇ なぜこんな風に進化したのか?背景を丁寧にひもとく
配信プラットフォームの登場と、印象重視の時代
曲の冒頭数秒で印象を残すため、サビのインパクトが重要に。
ハイトーンは一瞬で感情の高まりを感じさせる「聴かせる武器」。
ボーカロイドとネット発信の文化
ボカロの高音域を目指して育った世代が、自らもその音域に挑戦。
歌い手文化が拡大し、「高音が出る」ことが一種の魅力となった。
カラオケとSNS時代の“自己表現”
難曲を歌いこなすことが、一種の自己ブランディングに。
点数機能、ライブ配信、SNS共有が、「歌のスキル」を可視化した。
2. ハイトーンを手に入れるために大切なことを、誠実に、段階を追ってご紹介
◇ 声帯のしなやかさ、足りていますか?
高い音を出すには、声帯が無理なく伸びることが必要です。
声を押し出すのではなく、正しく導く。それが喉に優しく、続けられるコツ。
解決策:ストローボイストレーニング
ストローで音を出しながら息を通すことで、自然な声帯の伸展を促します。
◇ 地声?裏声?いいとこ取りの“ミックスボイス”を目指しましょう
チェスト(地声)とヘッド(裏声)の中間にある、ナチュラルで強い声。
練習法:
【ハミングスライド】→口を閉じて音をなめらかに行き来させる
【ネイネイ練習】→鼻にかけるように中高音域を明るく出す練習
◇ 息の使い方がハイトーンの鍵
高い音こそ、息の流れと支えが不可欠。
力任せではなく、コントロールされた空気で、芯のある声を支える。
息の流れを整えるトレーニング:
ロウソクの火をふわっと揺らすような優しい息をキープ
4拍吸って、8〜16拍でゆっくり吐くことでブレスを育てる
◇ 音域の拡張は、少しずつ。毎日がチャレンジの積み重ね
音域は筋トレのようなもの。いきなり高い音を狙わず、半音ずつ。
【音域ステップアップ法】
mid2F → mid2G → mid2A…と小さな進歩を意識
裏声から始めて、徐々にミックス・地声に寄せていく
3. ハイトーンが輝く代表曲と練習ポイント
曲名 | 出現音域 | 効果的な対策 |
---|---|---|
白日(King Gnu) | hiB〜hiD | ミックスボイスの習得とリズムの安定感 |
Pretender(髭男) | hiA〜hiC | 息のコントロールと声のつながり |
残響散歌(Aimer) | hiC〜hiE | 表現力豊かな裏声と地声の切り替え |
点描の唄(Mrs. GREEN APPLE) | hiB〜hiD | ファルセットでの情感表現 |
夜に駆ける(YOASOBI) | hiC〜hiD | メロディの跳躍と正確な音程感 |
4. ハイトーンは、誰にでも「育てられる」
「音域が狭いから…」「高音が苦手で…」という悩みは誰しも抱えるものです。
でも、それは「可能性の出発点」です。
高音を出すための体の使い方や呼吸の支えは、すべて後天的に身につけられる技術です。
あとは、コツコツと練習を重ねるだけ。
焦らず、あきらめず、自分のペースで。
その一歩一歩が、あなたの声を高く、自由に、魅力的にしていきます。