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2025.04.01

コラム雑談

朝カラが救う、歌好きのための新時代 〜値上がりカラオケへのささやかな反逆〜

近年、カラオケの価格高騰がえげつない。
週末の夜にふらっと入ったカラオケで、お会計のときに手が震えた経験がある人も少なくないのではないだろうか。まるで「音楽税」でも課されているかのような料金設定。歌いたいだけなのに、財布が悲鳴をあげる――これが2025年、令和のリアルである。

しかし、まだ希望は残されている。それが「朝カラ」、つまり朝の時間帯にカラオケを楽しむというライフハックだ。

朝カラはなぜ安い?

 

早朝のカラオケは、基本的に客が少ない時間帯。店としても稼働率を上げたい時間なので、破格の料金が設定されていることが多い。
例えば、都内某所のチェーン店では、朝9時〜12時の3時間歌い放題でドリンク付き500円以下というところも。夜ならその金額で1曲も歌えない可能性すらある。

しかし、ここで問題が一つ。


「そもそも朝に起きられないんですけど……」


そう、夜型の人間にとって「朝カラ」への挑戦は、値段以上のハードルがあるのだ。


朝に起きるための小さな革命:夜型人間が「朝カラ」を制するには

 

まず知っておきたいのは、「夜型人間は怠け者」ではないということ。
睡眠の傾向には遺伝的な要素があり、いわゆる「夜型遺伝子」を持つ人は、朝に強引に起きると体がバグを起こす。夜中に思考が冴え、朝はゾンビになる――それが通常運転である。

だが、そんな人間でも朝カラに行きたい。行かねば財布が保たない。ではどうするか。

ここで、常識を超えた“睡眠破壊者”の登場である。


スーパーショートスリーパー・堀大輔氏の衝撃

 

日本に「1日30分しか寝ない男」がいる。名前は堀大輔


彼は長年の試行錯誤の末、短時間睡眠でも高いパフォーマンスを保てる睡眠法を実践している。基本的には睡眠を一日30分のみとし、自身の活動時間を最大化している。

もちろん、全人類に勧められるものではない。だが、彼の生き方にはヒントが詰まっている。

「夜型だから朝に弱い? じゃあ“朝型”の枠組みを捨てて、そもそも睡眠の概念を再設計すればいい」
――堀氏の背中から聞こえてきそうな言葉だ。

彼のような極端なショートスリーパーにならずとも、睡眠を“一括で7時間取るもの”と捉える固定観念をやわらげるだけで、生活は柔軟になる。

たとえば:

  • 深夜2時に寝て朝5時に起き、朝カラに行って昼寝する

  • 仕事や授業の合間に10分の仮眠を挟む

  • 起きてから1時間後に歌うなど、徐々に体を慣らす

 

「朝に強くなる」のではなく、「朝に“対応”できる体制を作る」ことが、夜型人間の新しい戦略かもしれない。


朝カラは、心と体に効くスーパーフードである

 

「朝にカラオケ? 声出るわけないでしょ」と思っているあなた。
実は朝に歌うことには、意外なほど多くのメリットがある。

・テンションを“人工的に”上げることができる

朝は誰しも憂うつなものだが、大声を出すことで交感神経が刺激され、無理やりテンションを引き上げることができる。
いわば自家発電。しかも合法。

・声帯のストレッチになる

朝の低めの声帯状態から、少しずつ声を出していくことで、自然なウォーミングアップになる。発声練習としての効果はむしろ高い。

・1日が歌で始まる幸福感

「今日一日、何があっても、朝『天城越え』を熱唱したから大丈夫」
――そんな気持ちになれる。歌うことは、自己肯定感の原始的な源泉だ。


朝カラは、ささやかな自己革命である

 

カラオケの価格高騰に嘆くばかりでは、歌好きとしての誇りが廃る。
財布を守りつつ、心も声も開放するために、朝という未開の時間帯を開拓してみよう。


「歌うために早起きする」――それは、ただの節約術ではない。


自分の生活を、自分の手で少しだけアップデートする、そんな小さな革命である。

たとえ夜型でも、睡眠の常識から少しはみ出してみれば、朝は案外こちらを受け入れてくれるかもしれない。
さあ、次の朝、マイクを握ってこう叫ぼう。


「眠くても歌いたい。それが私だ!」