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2025.03.27
プロのボーカル講師と、そうでない人の“見えにくい”違いについて
「この先生、歌は上手いけど、なんだか違和感がある…」
ボーカルレッスンを受けたことがある人なら、一度はそう感じたことがあるかもしれません。
実はこの“なんだかの違和感”、ちゃんとした理由があります。
今回は、本物のプロのボーカル講師と、そうでない講師の違いを、できるだけわかりやすく整理してみたいと思います。
◆プロには“音楽の素地”がある
まず、本物のプロには「音楽のポテンシャル」があります。これはいわゆる音楽センスで、始める前からすでに、音感やリズム感、身体感覚などが優れている人たちです。
もちろん努力も必要ですが、「努力すれば誰でもプロになれる」というのは、現場ではあまり現実的ではありません。
特に、プロとして教えている人たちは、一般の人と比べて最初から音楽が得意な側の人間です。会ってすぐはわからなくても、数回話したり歌ってもらえば、「あ、この人は本物だな」と感じることは十分に可能です。
◆音楽のプロは“雰囲気”が違う
音楽が身体に染み込んでいる人というのは、よくも悪くも“自由な雰囲気”を持っています。
たとえば、音大出身で、もともと営業職などとは無縁だった人がそのまま講師になっているケースでは、話し方や身のこなしにいわゆる“ビジネスマンっぽさ”がありません。
業界に自然と馴染んでいるというか、「音楽業界の空気」をまとっています。
逆に、何のバックグラウンドもなく、急に音楽講師になった人――いわゆる“脱サラ講師”には、その空気が薄く、どこかぎこちない。専門用語の使い方もどこかズレていたりして、音楽の話をしていても、なぜかピンとこないのです。
例えるなら、ハリーポッターの世界でいう「マグル」(魔法使いの家の生まれでは無い者)のような感覚があります。音楽の世界に“入っていない”雰囲気というか、音の世界に馴染んでいない感じです。
◆ボーカル講師とオペラ歌手の違いとは?
ここでよくある誤解について少しだけ補足しておきましょう。
「声が大きい」「声帯が強そう」=「よいボーカリスト・ボーカル講師」ではありません。
たとえばオペラ歌手は、とにかく声量が必要ですし、喉の強さがものを言う世界です。そして雰囲気はどことなくおおらかです。
ところが、ボーカル講師の場合はそれとは少し違って、声量はオペラ歌手ほどありません。マイクを使用するので声量は求められないのです。しかし、声の大小問わず魅力的な声質を持つ人が多いです。
◆まとめ:違いは“なんとなく”感じ取れるもの
ボーカルのプロ講師とそうでない人の違いは、最初はぼんやりしています。でも、話してみたり、レッスンを数回受けたりする中で、だんだんはっきり見えてくるものです。
・音楽の素地があるか
・音楽業界の空気に馴染んでいるか
・声量は千差万別だが、魅力的な声質を持っている
こうした点を静かに観察してみてください。肩書きやSNSのフォロワー数よりも、ずっと大事な“本当の違い”が見えてくるはずです。
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