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【静電気】マイクでバチッとならないために

みなさん、こんにちは。だんだんと空気が乾燥してきて、本格的な冬の到来を感じる季節になりましたね。
冬といえば、こたつ、みかん、雪景色…と風情ある言葉が並びますが、私たちボーカリスト、あるいはカラオケが大好きな皆さんにとっては、ちょっと厄介な「アイツ」が暴れだす季節でもあります。
そう、「静電気」です。
ドアノブを触った時にバチッ!車のドアを開けようとしてバチッ!
あれ、本当に嫌ですよね。不意打ちで来るから心臓に悪いですし、地味に痛い。「痛っ!」と声を上げてしまって、周りの人に不思議そうな顔をされた経験、誰にでもあるのではないでしょうか。
でも、もっと最悪なシチュエーションがあります。
それは、気持ちよく歌おうとしてマイクを口に近づけた瞬間、唇に走る激痛…!!
「バチッ!!!」
これ、経験したことありますか?指先よりも敏感な唇に電撃が走るあの衝撃。もはや恐怖体験ですよね。一度これを食らうと、次からマイクを口に近づけるのが怖くなって、腰が引けたような変な姿勢で歌う羽目になってしまいます。
今回は、そんな悲劇を二度と起こさないために、ボーカリストのための「マイクの静電気対策」について、徹底的に語っていきたいと思います。安心して歌に集中するために、ぜひ知っておいてください。
目次
- なぜマイクは唇を攻撃してくるのか
- その服選び、間違ってない?「静電気コーデ」の罠
- 歌う前の「儀式」で電気を逃がそう
- マイクの持ち方と距離感を見直すチャンス
- 最終兵器「マイクカバー」の偉大さ
- まとめ:恐怖心を取り除いて最高のパフォーマンスを
なぜマイクは唇を攻撃してくるのか

対策を練る前に、まずは敵を知りましょう。なぜ指先ではなく、マイクを通じで唇に静電気が飛んでくるのでしょうか。
まず、マイクの「グリル」と呼ばれる網目状の部分。ここは金属でできていますよね。金属は電気を通しやすい素材です。
一方で、私たちの体は、服の摩擦や乾燥した空気の中で動くことによって、知らず知らずのうちに電気を溜め込んでいます(帯電)。
この「電気を溜め込んだ体」の一部である唇が、電気を通しやすい「金属の塊」であるマイクに近づくとどうなるか。
溜まっていた電気が一気にマイクに向かって放電されます。これが「バチッ!」の正体です。
特に唇は常に湿り気があり、粘膜が薄くて敏感です。指先で放電しても「痛いな」で済みますが、唇だとその衝撃は数倍に感じられます。しかも、歌っている最中は口を開けて無防備な状態。そこに電撃が走るわけですから、精神的ダメージも計り知れません。
その服選び、間違ってない?「静電気コーデ」の罠
では、どうすれば防げるのか。一番最初の対策は「その日に着る服」から始まっています。
静電気が発生する最大の原因は、服と服の「摩擦」です。特に冬場は重ね着をしますよね。この時、組み合わせの相性が悪いと、歩くだけで自家発電してしまい、マイクを持つ頃には「人間スタンガン」の出来上がりです。
服の素材には「プラスに帯電しやすいもの」と「マイナスに帯電しやすいもの」があります。
このプラスとマイナスの素材を重ね着すると、強力な静電気が発生します。
【危険な組み合わせ例】
・「ポリエステル」のフリース × 「ナイロン」のインナー
・「ウール」のセーター × 「ポリエステル」のヒートテック的な肌着
これらは冬の定番コーデですが、実は静電気製造機のような組み合わせなんです。
逆に、静電気を起きにくくするには、「素材を揃える」か「帯電しにくい天然素材(綿など)を挟む」のがポイントです。
ボーカリストとして、ライブやカラオケに行く日は以下のことを意識してみてください。
- 肌着はなるべく「綿(コットン)100%」にする(綿は帯電しにくい中立な素材です)。
- アウターとインナーの素材を近づける。
- 脱ぎ着する時にパチパチいう服は避ける。
おしゃれも大事ですが、ステージ上でバチッときて歌詞が飛ぶリスクを考えれば、綿のTシャツやパーカーなど、静電気が起きにくい服装を選ぶのがプロの知恵と言えるでしょう。
歌う前の「儀式」で電気を逃がそう
服装に気をつけていても、冬の乾燥した空気の中ではどうしても帯電してしまいます。そこで重要なのが、マイクを持つ直前の「放電の儀式」です。
マイクを握る前に、以下のどれかを必ず行ってください。
1. 壁や木製のテーブルを触る
いきなり金属(ドアノブやマイク)に触るのがNGです。コンクリートの壁や、木のドア、テーブルなどに手のひら全体で触れてください。電気はゆっくりと逃げていきます。これを「アースする」と言います。
2. 手を洗う、または保湿する
乾燥していると電気は逃げ場を失って溜まります。手を洗って湿らせたり、ハンドクリームを塗って保湿したりするだけで、電気は空気中に逃げやすくなります。歌う前の手洗いは風邪予防にもなるので一石二鳥ですね。
3. マイクの「金属部分」をグッと握る
これはちょっと勇気がいりますが、マイクの網の部分(グリル)ではなく、持ち手の金属部分を、手のひら全体でギュッと握ってください。面積の広い部分で触れることで、痛みを感じずに電気を逃がすことができます。ワイヤレスマイクの場合は効果が薄いこともありますが、有線マイクならアース効果が期待できます。
マイクの持ち方と距離感を見直すチャンス
さて、ここからは歌っている最中のテクニックです。
静電気が怖いからといって、マイクを遠ざけすぎては声が入らず、本末転倒ですよね。
実は、静電気が飛ぶということは、それだけ「マイクと唇の距離が近すぎる」というサインでもあります。
プロの歌手がマイクに口をつけているように見えることがありますが、実際にはギリギリ触れていないか、ウィンドスクリーン(スポンジ)越しであることがほとんどです。
マイクのグリル(網)に直接唇をつけて歌うのは、衛生的にも、音質的にも(こもった音になります)、そして静電気的にもおすすめできません。
理想的な距離は「指1本〜2本分」空けること。
これくらいの距離があれば、よほどの高電圧が溜まっていない限り、放電現象は起きません。静電気対策をきっかけに、正しいマイクとの距離感をマスターしてみましょう。音がクリアになり、抜けの良い声で録音・出力されるようになりますよ。
最終兵器「マイクカバー」の偉大さ

「距離感とか服装とか、いちいち気にするのが面倒くさい!」
「ライブハウスのマイクだから、どうしても近づけなきゃいけない!」
そんなあなたのための最終兵器。それが「マイクカバー」あるいは「ウィンドスクリーン」です。
カラオケボックスに行くと、入り口に使い捨てのマイクカバーが置いてあることがありますよね?あれです。
あるいは、楽器店で売っているスポンジ状のボールのようなもの。これをマイクの頭に被せるのです。
これ、単なる汚れ防止だと思っていませんか?
実は、静電気対策として最強のアイテムなんです。
スポンジや不織布は電気を通しにくい「絶縁体」です。これを金属のグリルの上に被せることで、物理的に唇と金属が触れ合うことを防ぎます。間に絶縁体があれば、バチッと放電することはまずありません。
マイクカバーを持ち歩くのは、プロっぽくてカッコいいですし、衛生面でも安心。そして何より、あの痛みを完全にシャットアウトできる安心感は何物にも代えがたいです。
数百円で買える安心ですので、冬場はカバンに一つ忍ばせておくことを強くおすすめします。
まとめ:恐怖心を取り除いて最高のパフォーマンスを
いかがでしたでしょうか。
マイクの静電気問題は、地味に見えてボーカリストにとっては切実な悩みです。
「また痛い思いをするんじゃないか…」とビクビクしながら歌っていては、せっかくの表現力も半減してしまいます。良い歌は、リラックスした心と体から生まれるものです。
・コットン素材の服を選ぶ
・歌う前に壁やテーブルを触って放電する
・マイクとの距離を指1本分空ける
・マイクカバーを活用する
これらを実践して、冬の乾燥にも負けず、のびのびと歌を楽しんでくださいね!
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